2008.11.25 Tuesday 00:26

彼女について/よしもとばなな

  • Author : R
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    評価:
    よしもと ばなな
    文藝春秋
    ¥ 1,250
    (2008-11-13)
    悲しい。
    ハッピーエンドと言って良いのか。
    幸せの魔女の復讐。

    ばななさんの作品は、大切な人を大切だと思い出させることがある。

    その人のことを四六時中、大切だ、と思っているわけではなくて、特に親や兄弟はあまりに長い時間一緒にいすぎて、そう思うことが稀だったりする。

    忘れたままでいてはいけない思いを、思い出させてくれるのが彼女の作品だったりするわけだ。

    「ばななワールドの新境地」と帯にはあるけど…確かに新境地です。
    でもなぁ…私には、悲しすぎた。

    救われない魂の救済とでも言いましょうか。
    輪廻転生に思いをはせ、次こそ幸せな家庭に生まれることを夢見る。

    無辜のまま失われる魂が、救われないまま漂うのも悲しい。
    その魂を救う話は確かに美しい。
    でも、実際には今この瞬間も無辜の魂は失われているかもしれなくて、その魂が救われることはあるのか、とも思ってしまう。

    失われてしまったものは、取り戻せない。
    なぜなら、殆どの人間は魔法使いにはなれないから。
    今この瞬間に失われようとしている無辜の魂を救うことは、私には出来ない。
    私に出来るのは、これから失われないように努力することだけ。
    それでも、私の掌をすり抜けていく魂は五万とある。

    確かに美しい話ではあったけれど、後味の悪さも残った。
    無性に寂しくて、彼氏に電話をしたくなったけど、読み終わったのは深夜。
    どうすることも出来なくて、読みかけのバラク・オバマの『合衆国再生』に戻る。
    私は希望のある話が好きなんです。

    好みの問題で星3つ。

    JUGEMテーマ:読書

    2017.03.23 Thursday 00:26

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      Comment:
      2008/12/02 3:06 AM, 藍色 wrote:
      こんばんは。
      こちらの記事にトラックバックさせていただきました。
      トラックバックなどいただけたらうれしいです。
      お気軽にどうぞ。
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