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    2008.02.12 Tuesday 00:58

    星の王子さま―オリジナル版/サン=テグジュペリ

    • Author : R
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      評価:
      サン=テグジュペリ
      岩波書店
      ¥ 1,050
      (2000-03)
      JUGEMテーマ:読書

      ついに読みました。
      衝撃でしたね。

      先日書いた、ポール=オースターの『トゥルー・ストーリーズ』を地で行きました。
      今私にないもの。コレがこの本に書いてあったという気すらする。

      児童書のような体裁をとっていますが、コレは大人向けの本ですね。
      というか、大人に必要な本。

      私にとっては、謎掛けのようで非常に難解のような気がしましたが、作中の「僕」が言うように、子供にとっては簡単なことなのでしょうか。
      子供の頃にも一度、読んでおけばよかったと思います。

      「たいせつなことはね、目に見えないんだよ」
      そんなことはわかりきっているつもりでいた。
      でも、違った。

      私の本当に欲しいものって何なんだろう。
      今よりもいい稼ぎ、あれも欲しい、コレも欲しい、あんな生活がしたい…
      際限のない欲望を感じる中で、本当に欲しいものって何なんだろう。

      私は、長年、それを求めて色んな意味で彷徨ってきたような気もする。

      星の王子さまは、小さな星で毎日「花」と2人(?)きりで生活をする。
      その花は、高慢で素直じゃなくて、王子さまに意地悪をする。
      王子さまは、そんな花に嫌気がさして、自分が住んでいる星を捨てて、旅に出る。
      本当は、花は王子さまのことが、とても好きだったのだけれど。

      旅に出た王子さまは道中で、色んな大人に出会う。

      威張った大人、うぬぼれやの大人、のん兵衛の大人、実業屋、学者、働き者…
      色んな大人を見て王子さまは「何のために?」という疑問を持つ。
      程度の差こそあれ、王子さまには、みんな無意味なことをしているように見えている。

      そんな中で、王子さまは「花」のことを思い出す。
      あんなに嫌だったはずなのに、その大切さに段々気付くのである。

      同じような花、つまり花は薔薇なのだけれども、薔薇がたくさん咲いている庭でも、王子さまは喜べない。そっくりの美しい花ですら、あの花とは比べ物にならない。

      さみしい王子さまは、友達を作り、いろんなことに気付き、星へと帰っていく。
      でも、悲しまないで。友達とは心でつながっている…。
      気持ちでつながっているという最後の描写はあまりに見事で、目からうろこでしたね。

      そうか、つながっているから…と思えたんです。

      これは当てはめるものは、友達だけじゃない。
      近くにいることが当たり前になってしまうと、大切なことを見失ってしまう。
      家族や恋人、同僚などなど、気にかける、ということはそういうことなんですね。

      欲しいものがハッキリしている人というのは、すべてにおいて迷いがない。
      そういう人は非常に魅力的です。前の彼がそうだった。
      そして、私がこの本を遂に手に取るきっかけになった、ポール・オースターも同様。

      そういう人はいつも凪いでいて、心地いい存在。
      けれども、自分の欲しいもののための戦い以外で、誰かと喧嘩してしまう状態やいわゆる嫌な奴は、「何が欲しいか」ということが明確でないに違いない。求めすぎてしまうのである。

      「何が欲しいか」というものがハッキリしていれば、他人に対して多くは求めないし、そもそも、目的のものを有さない人間には近づかないはず。嫌な奴も同様で、「何が欲しいか」というものが定まっていないから、いろんな意味でぶれてしまい、嫌な奴に成り下がってしまうのだ。

      「何が欲しいか」ということがわかっている人間、つまり芯が定まっている人間は、非常にシンプルで無駄がない。
      そして、大多数の大人は「何が欲しいか」をわかっていないがゆえに、雑念が増え無駄が多くなるのだ。欲望過多の人は、恐らくその口。

      私は以前に、「シンプルに生きる」という壮大な(笑)目標を立てたことがある。(このブログにも書いてます)なので、シンプルであることの魅力はよくわかっているのだと思う。ただ、行動が伴っていないだけ(笑)

      この本は、私にとっては「シンプルな欲求」というものについて言及している、非常に…何というか、耳が痛い本です(笑)

      ひとつ思い出したことがあります。
      ポール=オースター流に言えば、これは「真実」かもしれない、ということ。
      数日前に、ある外国人の友人に尋ねられたばかりでした。
      「あなたの大切なものは何?」
      答えは…わかりませんでした。
      「何かなぁ…家族かな?友人かな?」とあいまいな答えを返したのを記憶しています。

      今、私が考えうるべきテーマなのかもしれません。ひとつの壁というか、これが見つかると、今私が現実の中で自分が感じているいくつかの問題を解決する手段になるかもしれない。言ってしまえば、これが私が最近感じている生き詰まり感の原因かもしれない。

      危ないところでした。それもこれも、ポール=オースターの作品を読まなければ、気付かずに通過してしまうところでした。同じ問いが何度も繰り返されることが、もはや、偶然とはいえない状況といっても過言ではないでしょう。

      目下の例で、眼前にシンプルになるべき問題をひとつ抱えている。
      私の本当の気持ちに行き着くべく、ひとつひとつ裸にしている最中。
      でも、相手のことを思って「寂しい」という気持ちになっている自分にとうに気付いていて、でも、色々ぐちゃぐちゃしてて、受け入れられずにいた自分に気付いた。

      シンプルになって、相手を見る必要性があったことに気付いています。
      また、私のシンプルな気持ちをもっと早く伝えるべきだった。
      昔から大切な人にほど伝えられないのが、私のダメなところなんですけどね。
      臆病者なんです。そのせいで、なんとなく空気が捻じ曲がってたんでしょうね。
      ただ、そのチャンスを相手がくれるか、っていう話なんですけど(笑)
      もし読んでて、話を聞いてやろうと思ったら連絡ください。

      コレが半世紀以上前に書かれた作品というのも驚嘆。
      物事の本質をずばり言い当てているからこそ、名作として生き続けているのでしょう。
      オススメどころの話じゃない。すべての大人の必読書です!

      2018.02.18 Sunday 00:58

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        2008/02/21 11:35 AM
        “我慢しろ……ぼくらが駆けつけてやる!……ぼくらのほうから駆けつけてやる! ぼくらこそは救援隊だ!”サハラ砂漠の真っ只中に不時着遭難し、渇きと疲労に打克って、三日後奇蹟的な生還を遂げたサン=テグジュペリの勇気の源泉とは……。職業飛行家としての劇的な体
         
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