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    2008.01.02 Wednesday 21:12

    ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎

    • Author : R
    • 0
      評価:
      伊坂 幸太郎
      新潮社
      ¥ 1,680
      (2007-11-29)
      JUGEMテーマ:読書

      待ちに待った、伊坂氏の書き下ろし。
      最近は、政治的なものが題材になることが多いですね。
      今回の作品は、政治そのものというよりは・・・世論とかジャーナリズムとか権力みたいな力のようなものがテーマ。
      得体のしれない大きな力。

      暴漢に襲われたアイドルを助け、一躍有名になったイケメン宅配ドライバー青柳。
      数年後、彼は首相暗殺の犯人として、新たに世間を賑わすことになる。
      ただ、青柳にとってどちらも寝耳に水。
      目の前で犯罪が起こったから助けたに過ぎず、首相暗殺に至っては身に覚えがない。

      誰が信用できるのか、何を信じればいいのか。

      かけがえのない学生時代の親友との邂逅が、まるで陰謀のスタートボタンであるかのように、不規則に用意された罠をつなぐ。

      青柳雅春は自分であるはずなのに、得体のしれない誰かが用意したストーリーを軸に、マスコミや世論は、暗殺犯・青柳雅春を実しやかに作り上げていく。

      瞬く間に作り上げられた暗殺犯・青柳雅春が一人歩きを始めた時、彼はその力の前では真実が無力であることを悟る。

      さて、彼の最後の選択とは・・・?!

      相変わらず、お見事です。
      はらはらドキドキさせながら、最後はスカッと爽快に終わる彼のスタイルはホント病み付きになります。

      暗殺と言えば、パキスタンのブット元首相が記憶に新しいですが、こちらは暗殺者は自爆と言う形で死亡しているので、誰が何のために(まぁ、理由はほぼ明らかですが)という原因究明はこれからとしても、あまり「陰謀」として人々の探究心は誘わない。

      やはり、20世紀最大の謎といってもいいくらいのケネディ暗殺が代表格で、この物語もケネディ暗殺が下敷きになっています。
      青柳はオズワルトになってしまうのか、というところでの攻防で、文中でケネディ暗殺に触れることで、その下敷きとしての役割を限定しています。

      この物語では、暗殺の理由や犯人はさして重要視されておらず、先にも書いたように、大きな力についての考察がメインテーマです。ケネディ暗殺でいえば、真犯人を覆い隠してしまった力。

      マスコミや視聴者が青柳を犯人として作り上げていく中で、青柳を助ける第三者、というところに触れているのが非常に面白い。これがいかにも伊坂流なところなわけで。
      アナーキーな存在というか、彼を助けるのが昔の恋人や友人の彼女、犯罪者、自称裏家業の視聴者、青柳の逃亡を面白がる主流に反したがる年頃の少年たちだったりする。

      つまり、大きな力の外側に自ずといる人間か、たまたまこの事件の中で外側にいることを選択した人たちが彼の逃亡を助けていく。

      これが何を意味してるのか、っていうところが今回伊坂氏が言いたいことだったんじゃないかなぁ、と思ってみたり。
      世の主流、善と「されている」警察やマスコミの話を鵜呑みにする人たち。
      情報の真偽に無頓着で、自分の情報にすら無頓着になっている民衆への警鐘。

      思いも寄らない力は、思いも寄らないところで発揮され、民衆を操作しているかもしれない可能性。真実などいくらでも捻じ曲げられる。
      これが「されていない」と言い切れるだろうか?捻じ曲げられてしまった真実を知るに足る情報は私たちは与えられていない。

      薄気味悪いわ。

      構成力◎、ミステリー、エンタテイメント性に富み、登場人物一人ひとりが非常に個性的且つ、魅力的。非常にクールでありながら、人間味溢れる考察。
      伊坂小説の醍醐味が凝縮された一冊。

      超お勧めです!

      なんか、最近相変わらず本は読んでるのに、あんまり書評書いてなかったせいか、、、頭が回らんwもうちょっと書くようにしよっと。やっぱ読んですぐ書かないとだめね。。。

      2017.03.23 Thursday 21:12

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        Comment:
        2011/09/01 5:45 PM, kyouta wrote:
        「逃げ物」とぼくは勝手に呼んでいるジャンルですが、面白いですね。
        逃げ物は、翻訳小説にはよくあります。ウェストレイクの「弱虫チャーリー逃走中」とか思い出しますが、日本の小説ではあまり見ません。
        逃げが成立しにくい国だと言うことなんだろうと思います。
        本作品では、国の仕組みを変えてはいますが、上手に作ったと思います。
        Add a comment:









        Trackback:
        http://random-talk.jugem.jp/trackback/455
        2008/06/04 8:26 PM
        「ゴールデンスランバー」★★★ 伊坂幸太郎著 書店で見かける平積みした本のポップ、 手書きで、その本のススメどころを 簡潔に書いていてつい見てしまうが、 「本屋大賞受賞」もあって この作家の本を初めて読んだ。 海外ミステリーを読むことが多いが
        2008/04/10 8:07 PM
        2006年12月からの1年間に刊行された日本の小説を対象に、 全国の349書店426人が投票し、 売りたい本を選ぶ2008年(第5回)本屋大賞は、 伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」に決まりました。   伊坂幸太郎さんは、 「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミス
        2008/01/26 9:58 PM
        伊坂幸太郎。 ネタバレアリ。 読んだ人しか分からない感想もアリ。 ゴールデンスランバー伊坂 幸太郎 by G-Tools ちょっと久しぶり。 まだ読んでないものもあるが、すっとばして最新作を読む。 首相暗殺
         
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