2006.04.10 Monday 00:48

黒冷水/羽田圭介

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    黒冷水
    黒冷水
    羽田 圭介

    受賞した時から読んでみたかったのよね、この作品。
    私としたことが、とっくに文庫になっていたのに気づいてなかったw
    不覚(笑)

    綿矢りさ、金原ひとみ、島本理生で10代の作家の黎明期なんて騒がれたあと、これまで女の子ばっかりだったのが男の子が出てきたので気になってたわけです。書評とか、あらすじとか読むとちょっと面白そうだったし。

    結論からいうと、面白かった。
    文庫化に際して、少し手はいれたんだろうけど、ソレにしたって著者はまだ20歳ソコソコなわけで。

    コレを17歳で書いたとなると、期待の新人って言っていいと思う。
    10代ならではの世界観の狭さっていうのは、独特なものだから使いようだと思うんだけど、それを上手く逆手にとって、「兄弟の確執」が描かれている。

    いわば、兄弟喧嘩の話だからね、コレって。
    それをよくまぁ、ココまで膨らませたって感じ。

    私にも兄弟がいるし、兄2人の確執は見てきた。
    非常に良くわかる、という気がした。
    今では、喧嘩なんてしない仲のよい(むしろ、良すぎるくらいの)
    兄弟だけどね。

    部屋あさりなんてものは、私もやったし、やられた。
    日記も読まれたし、私も読んだ(爆)
    コレは、凄い兄弟喧嘩になったけどね。
    いまや、いい思い出です。

    オチもなかなか良かったですよ。
    クールな感じで。
    正直、一瞬どうかなーこのオチはと思ったけど、最後の一文が気に入りましたね。

    そういうクールさというか、冷酷さがないと、こういう小説は面白くない。
    あくまでも、自分本位の、自意識過剰の10代。
    どんなに大人ぶっても所詮子供でしかない。
    正気にしても、修作にしても、青野にしても。

    己の浸かっている水の温度に気づいてないわけです。

    ぬるま湯。井の中の蛙大海を知らず。

    こういう自意識って非常に子供じみているけれど、程度の差こそあれ、
    大人も少なからず持ち合わせている。
    私も例にもれずね(笑)

    そういう意味を含めても、年齢問わず楽しめる作品だと思います。
    今後に注目したい作家です。

    オススメ!

    2017.03.23 Thursday 00:48

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      『黒冷水』羽田圭介 を読んで / そういうのがいいな、わたしは。(読書日記)
      2008/11/01 2:14 PM
      黒冷水 (河出書房新社)羽田圭介 面白かった!と言うのは勇気がいるブラックな作品。 しかし、間違いなく面白い。 内容紹介 兄の部屋を偏執的にアサる弟と、執拗に監視・報復する兄。 出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」。兄弟間の果てしない確執に終わりはあるのか?
       
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